「食事の管理を徹底した」「運動を続けど、一向に効果がみられない」など、できる限りのダイエット法を試したにもかかわらず、なかなか理想的な体型や目標体重に近づけられないという人は少なくありません。
そのような人たちの悩みを解消してくれるのは、胃を小さくするダイエットです。
アメリカでは、年間2400万人もの患者が手術を受けていると推定されています。
肥満によって生活に支障がでる人は珍しくありません。靴紐が結びづらくなったり、移動に時間がかかったり、睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎を起こしたりなど、肥満はマイナスの影響を与えるものです。
今回は、手術で痩せるダイエット法に関する記事を紹介します。
手術で胃を小さくする荒療治方法
このダイエット法は、胃袋をある程度切り取って小さくし、吸収量を強引に減らすという方法です。
この減量手術は身体にメスをいれるため、想定されるリスクもたくさんあります。そこで、「BMI指数140以上の肥満であること」「糖尿病やホルモンなどの太る原因を作る体質ではないこと」「食事・運動によるダイエット法を試しても痩せられなかった人」「心臓などの身体に負担がかからない」など、手術を行なう前に医師と相談したうえ、手術適用がみなされた人に実施されます。
また、手術によっては100万円ほどの費用もかかるため、患者にとっては「最後の頼みの綱」といっても過言ではありません。
人によってはダンピング症状を伴う
空腹時の胃はひらぺったく、食べ物が送られることによって、風船のように伸び縮みします。本来の形よりも胃が小さくなるよう切り取るため、食事量や吸収量は減りますが、一度小さくした胃を元通りにすることはできません。
また、胃を小さくするため、手術後の食事量は以前よりも控えめに取らなければなりません。食べ物を摂取することによって、ダンピング(めまい、動機、冷や汗、全身がだるく感じる)と呼ばれる症状が起きやすくなるからです。食べ物を食べ過ぎて体調不良をおこさないよう気をつけなければなりません。
日本人は、外国人と比較して手術が必要な人は少ないといわれていますが、手術を受ける人は少なからずいます。
参考:日本臨床外科学会
手術を受ける際は入念に医師と話し合うこと
前述した通り、胃を切除すれば物理的に食事量と吸収量が抑えられます。一方でリスクが多い方法ともいえます。
疑問に思ったことは、担当医師と納得いくまで相談し、手術内容を自分でも理解しておくようにしましょう。