画面の向こう側の成功例はほんの一部にすぎない
現代のダイエットにおいて、インスタグラムやXなどのSNSから情報を得ることは当たり前になりました。
タイムラインには「たった3ヶ月でマイナス10キロ」「この運動だけでウエストが細くなった」という華々しいビフォーアフターの写真が毎日流れてきます。
しかし、ここで絶対に忘れてはならないのは、SNSに投稿されている成功例は世の中にある無数のダイエット経験の「ほんの氷山の一角」にすぎないということです。
人は自分が一番美しく見える角度、一番効果が出た瞬間の写真だけを切り取って世に発信します。
失敗した経験や、隠れて食べてしまったこと、停滞期で泣きそうになった日々を赤裸々に語る人は少数派です。
また、骨格や筋肉の付き方、もともとの年齢や生活環境、遺伝的な体質は一人一人全く異なります。
画面の向こう側の人が成功したからといって、それがそのまま自分に当てはまるとは限りません。
SNSの情報はあくまで参考程度に留め、うのみにしない冷静な視点が必要です。
他人と比較することで失われるダイエットのモチベーション
SNSのダイエットアカウントを見すぎることで生じる最大のデメリットは、他人と自分を比較して落ち込んでしまうことです。
「あの人は私と同じ時期にダイエットを始めたのに、もうあんなに痩せている」「どうして自分はこんなに意志が弱くて結果が出ないのだろう」と、自分を責める気持ちが生まれてしまいます。
ダイエットにおいてストレスは最大の敵です。
自己肯定感が下がるとコルチゾールというホルモンが分泌され、かえって脂肪を溜め込みやすい体質になってしまうこともあります。
さらに、心が折れてしまうと「どうせ私なんて頑張っても無駄だ」と自暴自棄になり、やけ食いをしてダイエットそのものをやめてしまうという最悪の結末を招きかねません。
本来、ダイエットは自分が健康で美しくなるためのポジティブな行動であるはずです。
他人のキラキラした成功体験に振り回されて、自分自身の歩みを止めてしまうのは非常に勿体ないことです。
自分のペースと小さな変化を記録することの大切さ
ダイエットにおいて比べるべき相手は、SNSにいる見知らぬ誰かではなく「過去の自分自身」です。
1ヶ月前の自分、1週間前の自分と比べて、ほんの少しでも成長している部分を見つけることが、長く続けるための原動力になります。
体重計の数字だけに執着するのではなく、日常の些細な変化に目を向けてみてください。
「少しだけズボンのウエストが緩くなった」「階段を登る時に息切れしなくなった」「朝スッキリ起きられるようになった」といった小さな成功体験を、スマホのメモ帳や自分だけの秘密のノートに毎日記録していくのがおすすめです。
他人に見せるための記録ではなく、自分自身を褒めるための記録をつけることで、確実に前進している実感を得られます。
他人のペースに焦ることなく、自分のライフスタイルに合った無理のない範囲で、昨日より今日、今日より明日と少しずつ積み重ねていくことこそが、ダイエット成功への近道です。
